12月13日 川崎港訪船報告

本日訪船を行いました。参加者は岩間神父(貝塚・浅田)他に、シスター(目黒)、溝ノ口教会からはじめて参加の方、中原教会の方、鹿島田教会の方、貝塚教会の方と浅田教会の方からの8名です。当初はAOSの車とも思っていましたが、鹿島田教会から1台車が手配できることになったので、末吉町教会まで行かずに、貝塚教会へ集合。はじめての参加の方もいらっしゃったので、訪船について安全確認をしました。川崎港のコンテナヤードでは税関の職員もけがをしたとの事で、管理会社からかなり厳しい保安管理があります。市営埠頭では、自分達が安全確保に努めなくてはなりません。特に、出港間際の自動車運搬船では制限速度の20キロを越えるようなスピードで一度に10台近い車が搬入グループ(ギャング)のチームワークによって搬入されます。訪問者が居ることを前提にしていないのでかなり注意が必要です。また、循環資源という名のくず鉄を積み込む千鳥町埠頭では、大型トラックが行き交い、くず鉄を積み込むクレーンが動いています。車を止めるにも神経を使います。慣れていても完全確認をするのは大切です。

さて、東洋信号通信社のポートビューによると市営千鳥町には1隻、東扇島には2隻、今日は平日なので、久しぶり川崎税関支署で許可申請(指定地外交通・船陸交通・本邦と外国との間を往来する船舶又は航空機と沿海通航船との交通許可申請)の手続きです。備え付けの書類を見ると市営千鳥町埠頭はもう一隻ありそうなので、計4隻の申請をしました。

最初は、市営千鳥町埠頭、東洋信号通信社のポートビューに載っていなかったRUI HAI1は接岸準備中、そこで、BAO HONG 8に向かいました。4500トンのくず鉄運搬船、中国籍です。なんど呼びかけても船員は出て来ません。あきらめて東扇島埠頭に向かおうとするとオレンジ色つなぎの船員の姿が見えました。戻って、プレゼントをみせてFREEだと強調します。その船員は船内に戻って上級者に確認したようですが、NO。あきらめて戻りました。私たちも中国語が堪能な者が居なかったのと、カードを持参しなかったのとさらに国際運輸労連の雑誌を示さなかったのが影響しているかもしれません。

東扇島埠頭では、まず、NYKの豊神(HOJIN:神シリーズは古いNYKの自動車運搬船の船名です)船籍はリベリア、1990年建造の古いタイプの自動車運搬船に訪船しました。今日の17時に常陸那珂に向けて出港です。慌ただしくスバルの搬入が続いています。船員は船長さんがバングラデシュ、あと、3名がルーマニア人、残る20人がフィリピン人です。常陸那珂では6名が降船、フィリピンに戻ります。契約はほぼ1年未満で、いわゆる期限付き雇用で身分は不安定です。12階上のの船室まで登るエレベーターも定員が4名です。食堂で24個のプレゼントを手渡し(船員さん達ははじめてのプレゼントだと言ってました)、クッキー、コーヒー、ミネラルウォーターをご馳走になりました。

次は、ノールウェイのHOEGHのバハマ船籍の自動車運搬船HOEGH ANTWERP、この船は2013年建造の比較的新しい船です。11時半後の訪船でしたが、14時に出航ということで、ゲートで23個の手渡し下船しました。担当の船員は乗船しますかと聞いてきましたが、出港の時間が迫っていたことが分かっていたので遠慮しました。問いかけた船員もほっとしたような顔つきだと思えたのは・・船はパナマを経由してカナダまで行きます。

2018年12月14日